経済学を学べる通信制大学(2)

「経済熱力学」という分野がつくれないだろうか。熱力学は多少勉強しているが、経済学はまったくの素人である。経済学を一から学ぶことは可能なのだろうか?

大学以外も含めたオンライン学習で経済学を勉強できる方法をさらに調べてみる。

1.Udemy(ユーデミィ)で経済学を学ぶ
2.Schooで経済学を学ぶ
3.放送大学で学ぶ
4.JMOOC で経済学を学ぶ
5.MOOCで経済学を学ぶ

1.Udemy(ユーデミィ)で経済学を学ぶ
http://www.benesse.co.jp/udemy/
https://www.udemy.com/

オンライン教育プラットフォームで、様々なノウハウを持つ講師が動画の形で授業を発信している。ほとんどの講座が有料で発信されている。IT系、資格系の講座が多く、基礎教養的な講座は多くないような印象であるが、経済学の講座も開講されている。

日本語で「経済学」などで検索すると、投資系の経済に関する講座などがヒットする。経済の基礎的な内容の講座はみあたらないようである。

英語で「micro economics」などと検索すると、基礎的な経済学の講座がいくつかヒットする。ほとんどが有料であるが無料のものもある。星の数による評価システムが採用されているが、講座の本当の質などは受講してみないとわからないのかもしれない。

 

2.Schooで経済学を学ぶ
https://schoo.jp/

様々な講師がオンラインで生授業を配信するプラットフォーム。

ビジネスノウハウ、啓発、IT関係などが多い。経済分野では経済の解説などはあるが、経済学の基礎的な授業は(あるのかもしれないけど)みつけられない。

生放送授業は無料、月額980円の有料サービスを申し込めば全ての過去の動画を受講することができる。

 

3.放送大学で学ぶ
https://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/

「経済学入門」「現代経済学」などのいくつかの経済学の科目がある。修士課程の科目では「経済政策」がある。放送大学に入学しなくても、科目履修生として学ぶことができる。

科目履修生として入学し、1科目だけ履修する場合の学費は、入学料7,000円+1科目(2単位)の授業料11,000円の計18,000円になる。

 

4.JMOOC で経済学を学ぶ

JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)は、大学や企業が提供する講座を公開するオンライ学習のプラットフォームであり、MOOCの日本語版である。

https://www.jmooc.jp/

経済の各論の授業はいくつかあるが基礎的な経済学の授業はみあたらない。

 

5.MOOCで経済学を学ぶ
 http://mooc.org/

JMOOCの元祖で大学や企業が提供する講座を公開する世界的なオンライ学習のプラットフォーム。こちらは英語のコースがほとんどであるが、経済学の入門やマクロ/ミクロ経済学の基礎的な講座がいくつかヒットする。受講は無料であるが、講座によっては修了証が有料で発行される。

マイクロ修士号という学位(こちらは有料)を得られるコースがいくつか開講されているが、経済学関係はないようである。コースによってはこれを修了すると正規の修士課程などへの進学も可能。例えばコロンビア大学が開講している「Artificial Intelligence」は費用が約851ドルかかる。修了してコロンビア大学の修士課程にすすめば30単位中の7.5単位としてカウントされるそうである。

経済学を学べる通信制大学

「経済熱力学」という分野がつくれないだろうか。熱力学は多少勉強しているが、経済学はまったくの素人である。経済学を一から学ぶことは可能なのだろうか?
勉強の方法としては、以下のようなものが考えられる。
1.経済学の書籍による独学
2.国内の通信制の大学(大学院)で経済学を学ぶ
3.海外の通信制の大学(大学院)で経済学を学ぶ
4.MOOCなどの無料のOnline学習で学ぶ

仕事をしているので、通学制の大学は不可能である。まずは、経済学の学べる国内の通信制の大学・大学院を調べてみた。

「リマナビ 社会人のための大学・大学院サーチ」が様々な条件で学校を検索できて便利
http://www.remanavi.com/

通信制大学(情報系やビジネス系を除く、経済学の理論を勉強できそうなところ)
○慶應義塾大学  経済学部  https://www.tsushin.keio.ac.jp/faculty/econ/
3年次編入で15単位のスクーリングが必要、メディア授業でスクーリングに代替可能。 通わなくても卒業可能?

 

○創価大学  経済学部 経済学科 https://www.soka.ac.jp/tukyo/
スクーリングに関しては、メディア授業などはない模様。専門科目のスクーリングは創価大学で実施。

○日本大学 経済学部 経済学科 http://www.dld.nihon-u.ac.jp/
3年次編入で15単位のスクーリングが必要、福岡などでもスクーリングが受けられるが、メディア授業で代替可能? 通わなくても卒業可能?

○法政大学 経済学部 経済学科 https://www.tsukyo.hosei.ac.jp/
3年次編入で15単位のスクーリングが必要、ただし在学中の放送大学の科目履修生・選科履修生で修得した単位の一部を、最高10単位まで認定される。インターネットを用いたメディアスクーリングもある。これらを利用すれば、スクーリングに出席しなくても卒業可能ではないか?

通信制大学院
(私)京都産業大学大学院  経済学研究科(通信教育課程)
https://www.kyoto-su.ac.jp/graduate/tsushin/t_ec/index.html
2年間の学費 471,000円。教育訓練給付制度を利用することができる(修了すれば20%給付)。スクーリングや学位申請論文のために通学するのは、最低6回(9日)。その内訳は、スクーリングが、1年次に2回、(1回2日間×2)の4日間、2年次春学期に1回(2日)、その他に、入学時には入学式・オリエンテーションで1回(1日)。修了学期には、スクーリングに代えて研究成果中間報告会として1日、口述試問として1日。

最近の通信制の大学は、スクーリングがOnline学習を選択できるようになり、以前よりも地方の社会人には履修しやすくなっているという印象である。しかし学士入学でも卒業までには、2年という期間と最低30万円から40万円程度はかかりそうである。

「経済熱力学」という分野がつくれるのでは?

熱力学は宇宙の全ての現象に適用できるはずです、このため、経済や社会の動き、歴史の解釈にも熱力学の視点をとり入れることが可能だと考えられます。これは、熱力学の知識を比喩的に使うというのではなく、原理的に適用できるということです。

特に経済学に関して考えてみると、イメージとしては、「マクロ経済学」が「熱力学」に相当し、「ミクロ経済学」が「統計力学」に相当するのではないでしょうか。

経済活動は、エネルギーと物質が相互に反応・変換する活動だととらえることができ、またお金は反応を促進する「触媒」と考えることができます。またまとまったお金は新しい反応・変換を起こすためのエネルギーポテンシャルともとらえることができそうです。

少し調べた範囲では、以下のような文献があるようです。さらに詳しくし調べるとともに、私自身でも経済学理論の勉強と並行しながら考えていきたいと思います。

Octavian S. Ksenzhek, “Money: Virtual Energy: Economy Through the Prism of Thermodynamics”, Upublish.Com (2007/6/30)

Matthias Ruth, “Integrating Economics, Ecology and Thermodynamics (Ecology, Economy & Environment)”, Springer; Softcover reprint of the original 1st ed. 1993版 (2010/10/28)